「こども向け金融教育」と検索すると真っ先に表示される、キッズマネースクールさん。
気になっている方も多いのでは?
石川県でも4歳〜7歳対象のイベントがあったので、4歳長男ゆいとを連れて初潜入してきました。
こどもが楽しく学べる工夫があったので、普段の生活でも使えそうなアイデアをお伝えします。
役割を与える
受付後、すぐに「店長カード」を渡され、こどもの名前を書くよう案内されました。
長男はまだ字が書けないので、ののいちFPママが記入。
「ゆいと店長」と書かれたカードを首から下げた長男はすでに嬉しそう♪
普段の生活でも、「ゆいとはうちのポケモン博士だね」と言うと、嬉しくなってもっとポケモンの本を見てたな〜。
役割を与えられると、こどもってやる気が出ますよね。
聞くだけではなく、参加型で飽きさせない
はじめはお金の歴史のお話から始まりました。
昔は貝やお米、お塩がお金だったんだよ。先生、きみのその水筒が欲しいんだけど、このお塩と交換してくれない?
えー、お塩なんていらないから、交換したくない。
そうだよね、嫌だよね。こんな風に、人によって欲しいもの=モノの価値が違うよね。「みんなにとって価値が同じなもの」として今のお金が誕生したんだよ。
このやりとりを聞いて、はっとさせられました。
大人になって、人に何かを教えることは「一方的に説明する」ものだと無意識に思っていたからです。
一方的に話を聞かせることは、こどもの考える力を奪うことだと反省しました(-_-;)
劇で楽しく理解
40分ほどお金の話をしていましたが、4歳長男には難しかったようで途中から注意散漫になっていました。(7歳くらいの参加者は最後まで真剣に聞いてましたよ)
そろそろゆいとには限界かな?と思っていると劇が始まりました。
それじゃあ、おみせやさんごっこをしよう!そのまえに、うさぎさんと亀さんのパン屋さんをのぞいてみよう。
ふぅ、朝早くから一生懸命パンを焼いたぞ!お店にきれいに並べよう。よいしょっと。
・・・zzz。もう開店の時間だ!昨日の売れ残りのパンを売ればいいや。ポイポイっと💦(パンを投げて並べるうさぎさん)
みんなだったらどっちのお店でパン買いたいと思う?
かめさんのお店でパン買いたい!
ゆいとも劇が始まった途端に前のめりになって見ていました。
劇を使って、おみせやさんごっこをするにあたっての注意点を説明してくれました。
仕入れの体験
ここからは親と離れて、こどもたちは別室でおみせやさんごっこの準備開始。
おもちゃやさん、ようふくやさんなど数種類の中からやりたいお店を自分で決めます。
おはなやさんを選んだゆいと。
おもちゃのお金とお花のイラストが書いてある塗り絵用紙を受取り、色塗りという名の「仕入れ」開始。
かめさんのお店のように、「丁寧に」塗ることを意識して、商品を仕入れます。
手元のおもちゃのお金が何枚あるかを数えたら、いよいよ開店。
同じくおもちゃのお財布を持った親がお客さんとなり、一生懸命仕入れた商品を売ります。
いらっしゃいませー!!
労働によって「お金が増えた」実感
すべての商品を売った後、もう一度手元にあるお金を数えます。
開店前と比べてお金が増えていることを、こどもたちに気づかせます。
その後、先生から直接お給料袋をもらってご満悦なゆいとでした。(ラムネが入ってました)
おしごとをする=「ありがとう」をもらうこと
開店前に親たちは先生から”「ありがとう」を意識的に言う事”を、お願いをされました。
閉店後にこの伏線が回収されます。
みんな疲れたよね。お店の商品を売ったらお客さんから何か言われなかった?
「ありがとう」っていっぱい言われた!
そうだね。おしごとをするっていうことは、「ありがとう」をたくさん集めることなんだよ。
私自身、仕事でイライラしている親を見ていたので、こどものころは社会に出て働くことに少し悪いイメージを持っていました。
だけど、仕事する=人の役に立つ=感謝されるというポジティブな面もあることを再認識。
少しの工夫で、遊びが金融教育に。
おみせやさんごっこって家でもよくしますよね?
普段何気なくやっていた”おみせやさんごっこ”。
金融教育というフィルターを通すと、「仕入れ」「利益」「やりがい(感謝)」という商売の基本が経験できる遊びだと発覚!
なんてすばらしい遊びなんでしょう✨
所得の種類ごとに応用も利きそうだな〜(^^)
ちょっと脱線しますが、所得は10種類に分けられます。(全部言える人はマネリテ高い!)
・給与所得(会社員のお給料)
・事業所得(個人事業主の利益)
・不動産所得(事業規模でない不動産収入)
・配当所得(株式所有により得られる利益)
・利子所得(貯金や債券保持により得られる利益)
・譲渡所得(資産を譲渡することによって得た利益)
・一時所得(保険の解約返戻金など)
・退職所得(退職金など)
・山林所得(山林を伐採して譲渡して得る利益)
・雑所得(上記のどれにも当てはまらないもの)
どの所得にあたるかによって、納める税率も変わってきます。
今回は幼児がイメージしやすいように、労働によって「給与所得(給料袋)」を得る体験でした。
雇われ店長だと「給与所得」で、自営のパン屋さんだと「事業所得」にあたります。
親の仕事内容を説明するときにも、こういうところを意識して伝えられるといいですよね。
私は給与所得者なので「ママの”時間”とお金を交換してるんだよ」とよく話しています。
個人事業主の場合は「この”商品”とお金を交換してるんだよ」と説明できそうですよね。
小学校高学年くらいだと、証券口座で実際に株を買ってみて「配当所得」を得る体験もできそう。
(こんなことを日々考えながら子育てやってます)
おみせやさんごっこって、奥が深い!
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